伝わっておくれよ、わたしの全部で。あなたがどんなに恋しいか、あなたがどんなに特別なのか。

君が側にいたのに世界でひとりぼっちのような夜
強がりな嘘がわたしを絞め殺す
いつまでも終わらない寓話

朝が来るまでは微睡みに沈んでいよう。きっと、寄り添う体温がひとりじゃないんだって教えてくれる。

言葉にしなくても触れているやわらかい部分から伝わっていればいい。



誰かに自慢できるほど幸せじゃないし、泣いて喚くほど不幸せなんかじゃありません。これでいい、このままでいいんだって思っていました。平和で退屈な毎日がずうっと続いて、箱詰めにされたような、窮屈な毎日を生きていく。そんな当たり前の毎日だって幸せのかたちであったのだと、気づかずにいたのです。
「きれいに生きていくのはとても難しいんだって、知らなかった」

あの頃みたいに笑えなくったっていい。幸せなあなたが生きる世界は愛おしく、堪らなく美しいのです。

「目覚めたくないわ、夢見ている限りは」重ねた月日が子どもじみた殺意を育んだ。この美しく愛おしい世界で、いつしかあなたを妬むようになる。この浅ましい感情に相応しい顛末があるのなら。

こんな終わり方も悪くはないと思えた。きみが、わたしの終わりを見届けてくれるのならば。

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